ブラウザ
ブラウザとは、ウェブページを閲覧するためのアプリケーションである。
「閲覧する」という意味の英単語「browse」の名詞形にあたり、英語では「browser」と表記する。
ブラウザは、ウェブページのHTML(ハイパーテキストマークアップ言語)を解釈し、テキスト、画像、リンク、動画などを表示する。また、JavaScriptというプログラミング言語を実行することで、動的なコンテンツを提供することもできる。
ブラウザの差異
代表的なブラウザとして、Google Chrome、Safari、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Operaなどが挙げられる。
異なるブラウザはそれぞれ独自のレンダリングエンジンを使用してウェブページを表示しているため、同じソースコードを参照した場合もすべてのブラウザで同じ見た目として表示されないことがある。
2023年時点ではブラウザ間の差異はかなり少ないものの、ウェブページを閲覧するデバイスが多様化する中で、表示幅やフォントが利用者に委ねられる状況は依然として続くだろう。
ウェブデザイナーやウェブアプリケーションのプロダクトデザイナーは、利用者ごとに異なる環境で閲覧される可能性を考慮し、適切な設計を行う必要がある。
ちなみに、ウェブサイトやウェブアプリケーションの運営者が、動作を担保した利用環境として特定のウェブブラウザを推奨するケースもしばしば見られる。
アクセシビリティ機能の提供
主要なブラウザは、アクセシビリティを向上させるために様々な機能を提供している。
例
- WAI-ARIA(Web Accessibility Initiative - Accessible Rich Internet Applications)のサポート
- テキストの拡大・縮小
- カラースキームの変更
- キーボード操作のサポート
- 音声読み上げ
なお、音声によるインタラクションを通じてウェブコンテンツにアクセスするためのブラウザについては音声ブラウザを参照されたい。