点字ディスプレイ
点字ディスプレイ(Braille Display)はコンピューターに接続して使用する点字が表示できる機器で、主にスクリーン・リーダーが音声とともに点字を出力するために使用される。表示できる文字数には以下のような種類があり、用途に応じて利用者が選択できる。
- 16セル
- 24セル
- 32セル
- 40セル
- 80セル
以前はディスプレイ単体のものがほとんどであったが、近年は点字の入力ができるキーボードが搭載され、メモの作成やスケジュール管理ができるようになるなど多機能化している。
入力部は各点字文字を作成するための6つのキー(通常、各キーは点字セルの特定の点を表す)と、スペースキー、エンターキー、バックスペースキーなどの追加機能キーで構成されている。また、ディスプレイに表示された個別の箇所に移動するためのタッチカーソルキーを備えたものもある。
「ブレール(Braille)」の語源
ブレール・ディスプレイにある「ブレール」という言葉は、点字を考案したフランスの盲学校教師、ルイ・ブライユに由来する。
デジタルデバイスに対応した点字入力
点字入力は点字ディスプレイの物理キーボードだけではなく、コンピューターのキーボードの六つのキーを点字のそれぞれの点に見立てて入力する仕組みがある。
- F:⠁
- D:⠂
- S:⠄
- J:⠈
- K:⠐
- L:⠠
Windowsではやむ6点というアプリケーションを用いて点字を入力することができる。iPhone、iPad、iPod touchではVoiceOver機能の「点字画面入力」を有効化することで点字入力が可能になる。また、AndroidではTalkBack点字キーボードとして対応している。