SmartHRではプロダクトデザイナーに必要とされる技能をスキルとして定義しています。 例として「SmartHRでのドメイン知識の例」を含めていますが、デジタルプロダクトデザインにおいて汎用的な技能を網羅しています。
各スキルはレベル1〜5の5段階で定義しています。
求められる技能は時代や環境の変化に依って代わりゆくため、スキル定義も合わせて見直していく必要があります。最低でも数年に1度は見直すと良いでしょう。
何のためにスキル定義を作るのか、という目的も大切です。目的の薄いスキル定義は、その運用コストの高さからすぐに形骸化します。また「昔取った杵柄」で評価をしないために、1年触れていない技能は強制的に1段階下げるなどの工夫も必要でしょう。
開発プロダクトのドメイン業務に対する正しい理解を有し、プロダクト開発に活用できること。
SmartHR のコア機能である各種保険と行政手続きの正しい理解を有し、プロダクト開発に活用できること。
給与計算の基本的な業務と、給与計算にまつわる税制の正しい理解を有し、プロダクト開発に活用できること。
人事担当者の基本的な業務と、人事評価についての網羅的な理解を有し、プロダクト開発に活用できること。
自社がすでにユーザーに提供しているプロダクトの機能・データ構造を理解し、改善できること。
HTML に関する WHATWG 仕様(HTML Standard)などの正しい理解と、新しい規格などの情報収集能力を有すること。
CSS に関する W3C 仕様などの正しい理解と、新しい規格などの情報収集能力を有すること。
オブジェクトモデリングに関する UML などの正しい理解と設計、実装を行なう能力を有すること。
特に視覚的なブラウザの実装仕様やバグに関する知識やノウハウを有すること。
要件を満たし、メンテナンス性やユーザビリティ、アクセシビリティを考慮した妥当な画面の設計や実装能力、またその速度を有すること。
要件を満たし、メンテナンス性やユーザビリティ、アクセシビリティを考慮した妥当なレガシー画面の設計や実装能力、リバースエンジニアリング能力、またその速度を有すること。
概要
主に音声ブラウザやその他の特殊なブラウザや支援技術の理解。
プロダクトの概念設計や高次元なプロダクト構造を設計する。プロダクトに必要なコンポーネントの設計や仕組み、プロダクトを設計していく上で必要となるデザインの要素や全体から俯瞰したプロダクト定義と要件を策定する。
視野広くコンテキストを把握し、必要な要素を取捨選択したうえで、要素をユーザーの認知に合わせて構成する。主客を意識した、伝わる日本語を用いた作文力も伴う。
JavaScript および TypeScript そのものの記述能力、言語仕様に関する正しい理解。実装力。WHATWG の DOM(Document Object Model)仕様理解も含む。
主に JavaScript で構築するクライアントサイドアプリケーションの開発要件を洗い出し、的確に設計する能力。
ユーザーエクスペリエンスに対する基本的な知識と、ISO 9241-210:2010 あるいは JIS Z 8530:2019 に基づく人間中心設計プロセスの理解と手法の実践能力。
事業成長のために「売れる」機能、「売れる」プロダクトの企画・立案する能力。
対象のユーザーから目的の情報を引き出すための調査設計の立案、手法の適切な選択、設計した内容の正しい実施、調査結果を正しく評価できる能力。
ISO 9241-11または、ISO 9126の理解があり、評価する対象のユーザー、状況、目的を明確に設計し、実施した結果から課題になっている原因を特定でき改善案を提案できる能力。
ユーザーを理解する上で必要となる、ユーザーの利用状況やメンタルモデルに対する理解やユーザーのモデル化に関する実践能力。
施策を実行・状態管理するための能力。
コミュニケーションを効率的にし、合意形成や相互理解を高めて組織の業務遂行力を高める能力。
クライアント側での制作・展開・運用に対しての制作効率向上を目的とした デザインツールを使用、運用、選定、提案できる能力。主にFigmaを想定しているものの、適切な他のツールを用いても良い。
ユーザビリティエンジニアリング原則の理解、ISO9241-11(ユーザーの行動と満足度の尺度の定義)の理解。