ユーザビリティ
ユーザビリティとは、一般的に「使いやすさ」を意味する単語。日本産業規格(JIS)はJISZ8521においてユーザビリティを以下のように定義している。
特定のユーザが特定の利用状況において、システム、製品又はサービスを利用する際に、効果、効率及び満足を伴って特定の目標を達成する度合い。
出典: 日本規格協会 JISZ8521(人間工学―人とシステムとのインタラクション―ユーザビリティの定義及び概念)2020
これは、国際標準化機構(ISO)によるISO9241-11のユーザビリティの定義を一部修正し、日本語訳したものである。
似た意味を持つ言葉としてアクセシビリティが挙げられるが、アクセシビリティは多様なユーザーの多様な利用状況を対象としている一方、ユーザビリティは特定のユーザーの特定の利用状況を対象としているという点で異なる。
評価
ユーザビリティはプロダクトの仕様や振る舞いにのみ依存するものではなく、「特定のユーザー」「特定の利用状況」「特定の目標」といった利用の文脈に大きく影響を受けるため、それらの要素を考慮したうえで評価する必要がある。
ユーザビリティテストはユーザビリティを評価する代表的な手法である。また、ユーザビリティ上の問題となる可能性がある点はヒューリスティック評価により洗い出されることもある。